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”Chattau Restaurant Joel Robuchon”総料理長Alain Verzeroli
× WORKSHOP




世界が認める一流料理人から”クリエイトの心”を学ぶ。
キーワードは
「純粋」「原理」そして「喜び」



*Alain's recipe. *

<赤かぶとホタテの彩りサラダ>

材料(4人分)
・ラディッシュ 2個
・小さいかぶ  2個
・赤かぶ    1個
・ホタテ    4つ

・しょうが   1カケ
・わけぎ    3〜4本

A
・オリーブオイル 
・グリーンペッパーマスタード
・レモンビネガー
・スダチジュース

☆Alan's point!
使用する”野菜は同じ系統のもの”を組み合わせること。こ
れは「美料理」の極意です。


作り方

●ドレッシングを作る。

  1.ボールに材料Aを、オリーブオイル1:ビネガー2:
スダチジュース1の比率で入れ、泡立て器で丁寧に混ぜ合わせ
る。
  2.よく泡立ったところで、グリーンペッパーマスタード
と塩をひとつまみ振りかける。
  3.<2>をドレッシングボトルに移し替えたら同量分の
オリーブオイルを注ぎ入れる。(1:1の割合)
  4.まるでバーテンダーが”マルガリータ”を作るかのよ
うにドレッシングボトルを上下にシェイクしたら、美味しいド
レッシングの出来上がり。

☆Alain's point!
ドレッシングの黄金比率は、”オイル1:ビネガー2:柑橘系
のフレッシュフルーツ1”。どんなドレッシングもこの比率を
忘れなければとても美味しく出来上がります。
黄金比を胸に、丁寧に仕上げることが大切なのです。


●ジンジャーソースを作る。

  1.しょうが・わけぎをそれぞれ、みじん切りにし、ボー
ルに合わせておく。
  2.<1>の全体的に行き渡るように、オリーブオイルを
たっぷりとかけ、混ぜ合わせる。

☆Alain's point!
このソースは、例えば焼いたポーク、チキン、サーモンなどに
添えても美味しいんですよ。自分でアイデアを出して試してみ
て下さいね。 


●赤かぶをマリネする。

  1.美しい色の赤かぶを1mm程度の薄切りにし、1枚ずつ
平らのパッドに並べていく。
  2.<1>全体に軽く塩をふりかけ、5分程度置いておく

  3.<2>にオリーブオイルをふんだんにかけ、10分程
度オイルを馴染ませる。
  4.全体的に柔らかくなったら一枚ずつ丁寧に巻き、さら
に上からヘラでオリーブオイルを塗る。

☆Alain's point!
マリネする前に”野菜に塩をかける”ことを忘れないで。この
行程で野菜の水分を出すことで、仕上がりが劇的に変わります
よ。


●ホタテを焼く。

  1.ペーパーナプキンなどで、身が締まった新鮮なホタテ
の水分をよく拭き取り、塩をふりかける。
  2.焦げ付かないタイプのフライパンに軽くオリーブオイ
ルをたらし、ホタテを丁寧に両面焼いていく。 
  3.ほんのりと焼き色が付いたら、ブラックペッパーをふ
りかけて器に移す。

☆Alain's point!
”塩は先に・胡椒は最後に!”が、料理の鉄則です。なぜなら
胡椒は焦げやすい調味料だから・・。

●真っ白のお皿に、美しく盛り付ける。

  1.マリネした赤かぶ、1/2に切ったラディッシュ・こ
かぶを、それぞれ丁寧にお皿に散りばめていく。
  2.ジンジャーソースをたっぷりとかけたホタテを、お皿
に載せる。
  3.最後に、ドレッシングを美しくかけたら・・食卓を爽
やかに彩るヘルシーなサラダの出来上がり!

☆Alain's point!
盛り付けるときは、野菜のフォルムに注意するといいですよ。
全て同じサイズではなくて、音楽を奏でるように大小・強弱を
野菜で表現する。
・・そう、盛りつけの時間こそが料理の醍醐味なんだ!


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<冬野菜のミネストローネ>

材料(4人分)
・京人参      1/2本
・赤かぶ      1個
・根セロリ     適宜
・スイートポテト  1個
・エルサレムアーティチョーク 適宜
・缶詰のビーツ   4〜5枚 
・芽キャベツ    8個  

・チキンスープ   4カップ
・ベーコン     1枚
・にんにく     1カケ
・バター      適宜
・オリーブオイル  適宜

・からし菜     2〜3枚
・くるみ      大2
・マスタードシード 適宜

・ブラックペッパー
・イタリアンパセリ 飾り用



作り方

●スープを作る

  1.京人参・赤かぶ・根セロリ・スイートポテト・エルサ
レムアーティチョーク・ビーツをそれぞれ7mm程度のキューブ
型に切り揃え、芽キャベツは半分に切っておく。
  2.冷えた状態のホーロー鍋に、オリーブオイル・無塩バ
ター・ベーコン・にんにくを同時に入れてから熱を加え、オイ
ルに香りを移す。
  3.<2>から、パチパチと弾けるような音色とバターの
芳醇な香りが漂ったら、ビーツ以外の<1>の材料を一気に鍋
へと投入。同時に塩をふりかけ、じっくりと炒める。
  4.野菜に火が通ったらチキンスープを入れ、沸騰させる

  5.沸騰し始めたら灰汁を取りながら、常にボイルされて
いる状態で8分待つ。
  6.8分後、火を消してから最後にビーツを入れて、スー
プ全体に美しい赤紫色が馴染んだら出来上がり。

☆Alain's point!
材料を入れ”沸騰したら8分間ボイルする”。この8分間とい
う時間が、実はスープ作りが美味しく仕上がるコツなんですよ



●葉野菜ペーストを作る

  1.からし菜は、茎を取り除いて千切りにし、くるみはみ
じん切りに刻む。
  2.ミキサーに<1>・塩・ブラックペッパー・オリーブ
オイルをたっぷりと注いだら電源をON!一気に粉砕していく。
  3.綺麗なペースト状になったら、最後にマスタードシー
ドを混ぜ合わせる。

☆Alain's point!
材料を、バジルの葉+松の実に変えたら、バジルペーストにな
ります。”葉+ナッツ”で仕上げるペースト・・いろいろな組
み合わせを楽しんで下さいね。


●スープの美しさが引き立つ器に盛り付ける。

  1.キューブ型のカラフルな野菜を散りばめるようにスー
プを器に盛り、葉野菜ペーストを丁寧に添える。
  2.最後にブラックペッパー・イタリアンパセリをそれぞ
れお好みで盛り付けたら・・野菜の旨味が詰まった優しいミネ
ストローネスープの出来上がり!

☆Alain's point!
今回は「冬野菜」を使用しましたが、季節に合った様々な野菜
でスープ作りをしてみて下さいね。原理さえわかっていれば大
丈夫。絶対に成功しますよ!





アラン氏の目はあまりにも澄んでいた。
まるで無邪気な子供のように、透き通った瞳の持ち主なのであ
る。

そこで想う。

料理とは、
その時間を・ひとつのものを作り上げる行程を
純粋に楽しむものなのではないかと。
誰かに強要されて作るのではない。義務でもない。
「想像力」と「創造力」をかけ合わせ、秘める情熱を料理とい
う名の鏡に映し出す。
そうすることで自分だけの「原理」が生まれる。

とってもシンプルな事実・・。

モデルだって同じである。
食材と食材を組み合わせて新たな料理を生み出すように
クリエイター、ファッション、ヘアメイク・・与えられた状況
の中で
最高の自分を表現する。生み出す。

はじめから成功をする必要は無い。
答えが無いからこそ面白い。
経験を積み重ね、
自分だけの「原理」を見つければいい。
きっとそれが本物への近道。

今改めて
「クリエイトの心」に向き合う。


このスペシャルな時間を下さったアラン氏に心からの感謝と敬
愛を込めて・・。

fin.


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